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活動事例

活動実績
演技ワークショップ 関西演劇ワークショップ Vol.7「ヴォイス」-セリフを活かす-
case#001
 
共催: 京都芸術センター
助成: 財団法人 セゾン文化財団
後援: ブリティッシュ・カウンシル
期間: 2001年3月26日(月)〜28日(水)大阪市立芸術創造館 練習室大
2001年3月30日(金)〜4月1日(日)京都芸術センター フリースペース
     
    □講師略歴
□どんなことがワークショップで行われたのか?
□受講者の声(アンケートより抜粋)
□ワークショップを終えて
□Kateからのメッセージ
     

■講師略歴
ケイト・ゴッドフリー Kate Godfrey

最終学歴:1996年セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ ヴォイス・スタディ大学院課程卒業

◆ヴォイス・トレーニング指導者としての略歴
  • コミュニケーション・スキル・ワークショップ指導
    クリスタル・メディア・トレーニング、チューリッヒ・ライフ、アビー・ナショナル銀行、バークシャー社会福祉事業、トロワーズ&ハムリーン販売員
  • ヴォイス教師としての在籍先
    1996年〜97年 マウントビユー演劇学校
    1997年より ロンドン市立ギルドホール音楽演劇学校、ブリティッシュ・アメリカン・ドラマ・アカデミー
  • ヴォイスワークショップ指導歴
    1993年 英国大学アートフェスティバル
    1998年 ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ(RADA)の「シェイクスピアを演じる」コース
    1999年 関西演劇ワークショップ(尼崎ピッコロシアター)
    1999年 英国ロイヤル・ナショナル・シアター・スタジオ
  • 劇場での指導 1998年 バタシーアーツセンター(BAC)「オイディプス・タイラノス」 1999年 アルメイダ劇場(Almeida Theatre)「マクベス2000」
◆俳優としての略歴
  • 「ワーニャ伯父さん」「ピックウィック」(レパートリーシアター)、「さまよえるユダヤ人」「田園狂」(英国ロイヤル・ナショナル・シアター(RNT))、「2都物語」「ダブルディーラー」「家の階段」「ブライスヘッド再び」(英国内ナショナルツアー)、「ザ・ビル」「デンジャーフィールド」「メディスン・スルー・タイム」「ディエルとパスコー」「チェンジリング」(テレビ&映画)
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■どんなことがワークショップで行われたのか?
 今回のワークショップはVol.1で招聘したロンドン市立ギルドホール音楽演劇学校でヴォイスを指導しているケイト・ゴットフリーを再び招聘しました。そして3日間の集中ワークショップを大阪市と京都市にて実施しました。両クラスとも13名ずつ、合計26名の受講者のみなさんが1日に5時間ずつ、計15時間のワークショップに参加されました。

<第1日目>
◎ヴォイストレーニングの歴史
◎基本ウォームアップ
  ・ストレッチ
  ・呼吸
  ・音
  ・アーティキュレーション(明瞭な発音)
◎声はどのように出されているのか
  ・体・喉・口の3つのエリアと声の仕組みの関わり
  ・身体と呼吸
  ・どこから音は作られるのか
  ・どこから音は言葉に変わっていくのか
◎どうやって声を止めているのか、声の問題の原因とは何か
 ・姿勢と呼吸との関わり
 ・背骨、肩、胸、肋骨、腹部、膝、足と呼吸と声との関わり
◎呼吸の支え(サポート)とは何か
 ・オンサポートとオフサポートの違いを知る
◎どのようにして無理なく空間を埋める声を出すか
 ・声を出す空間に必要な分量の息を測ること
◎今日1日の復習
<第2日目> <第3日目>
◎ウォームアップ
  ・肋骨、肩、首、背骨のストレッチ
  ・ハミング、イントーニングで声のウォームアップ
  ・顎、軟口蓋、唇、舌、顔のマッサージ
◎共鳴の仕組み
  ・胸、喉、口、鼻、頭の5つの共鳴部
◎アーティキュレーション(明瞭な発音)
  ・唇、顎、舌
◎2日間習ったことを各自で人体図に書き込む
 ◎各自用意したセリフを使っての個人チュートリアル
 ◎今日1日の復習
◎ウォームアップ
 ◎各自用意したセリフを使っての個人チュートリアル
 ◎Q&A
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■受講者の声(アンケ−トより抜粋)
  • 「Vol.1に参加した後、学んだことをずいぶん自分の発声練習に取り入れていたのですが、今回2度目のヴォイスのワークショップに参加してみて、忘れかけていた細かいところを思い出したり、間違っていたことが分かって助かりました」(大阪クラス 芸歴16年 女性 33歳 大阪府高槻市)

  • 「まさに”目から鱗が落ちた”3日間でした。正しい呼吸法の大切さをつくづく感じました。これからの自分の課題はそれが出来るようになることと、客観的に自分が演技している身体の状態が正しいかどうかチェックできればということです」(京都クラス 芸歴10年 女性 33歳 京都府京都市)

  • 「どうして息を一杯吸おうと頑張るのに吸えなかったのか、謎が解けた。単に練習方法を学ぶだけでなく、声のメカニズムの説明があってわかりやすかった」(京都クラス 芸歴10年 女性 39歳 兵庫県西宮市)

  • 「いざ劇団に戻ってしまったりすると、独特の演出方法や戯曲の台詞回しなど、きっと今回学んだことをうまくつかえない状況に陥る人がいることは容易に想像できてしまいます。このワークショップだけでないと思いますが、学んだことを実践に移す機会に恵まれるかどうかは大きな問題ですね」(大阪クラス 芸歴16年 男性 36歳 大阪府枚方市)

  • 「発声について日頃から知りたいと思っていたことが具体的に分かってとてもすっきりしました。ただ、分かったからと言って出来るわけではなく、学んだことを実践して活かさなくてはいけないので、むしろその意識を持ち続けることがいつもながら課題です」(京都クラス 芸歴8年 女性 34歳 京都府京都市)

■ワークショップを終えて
 英国の演劇学校は基本的に3年制です。ロンドン市立ギルドホール音楽演劇学校ではその1年目でヴォイスの授業は毎日平均1時間1年間続きます。また同校にはヴォイス指導者が3名います。3名で1人の生徒を多角的に導けるよう3年間見るのです。授業の中には今回のような基礎技術に加え、スピーチも含まれます。1年間の授業は3学期からなっており、1学期は約12週間ほどです。週5日授業がありますから、1年間の授業日数は平均180日位です。つまりヴォイスの授業も180時間やるわけです。2年目になると同じ時間配分の中に方言や特殊なアクセントの授業が加わります。

  また、テキストの授業の際にもヴォイスが含まれています。そして、もちろん学校によって多少異なりますが、主な英国の演劇学校では2年目の後半にならないと生徒達は舞台に立つようなプロダクションには関われません。単純な計算でヴォイスの訓練だけでも360時間してから舞台に立つわけです。京都クラスの受講者から「叫ぶ場合にはどのようにやるのですか?」との質問にケイトが実際やってみて答えましたが、その際「私は演劇学校では原則として『叫ぶ』ことは2年生にならないと教えない」と言っていました。俳優の声の土台を作るのにはこの位、時間をかけないと駄目なわけです。

■Kateからのメッセージ
 このワークショップの後、受講者のみなさんが出来ることは「毎日続ける」ことです。1日1時間1年続けた時にみなさんの声の何かが変わると思います。俳優にも運動選手やダンサーのような、毎日行うべき基本的なトレーニングが必要不可欠だということをどうか忘れないで下さい。

文責:川南 恵(2000年10月)

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