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December 29, 2004

さよなら、お気に入りだったレストラン

先日、もう18年前から通っているレストランを久しぶりに訪れました。日比谷の劇場街で仕事をしていたときにはよく通っていましたが、関西に住まいを移してからはごくたまに訪れるだけでした。店内は変わりなく、でもチーフシェフもサービス係もほとんど変わっていました。

1人、私を知っているホール係の人が「お久しぶりです」と声をかけてくれました。料理を注文し、待つことしばし、運ばれてきたパスタに一口をつけたとたん、私は食べるのをやめました。熱々であるべきパスタが冷めているのです。平日の夕方で店は混んでいません。

ホール係が、テーブルに寄ってきて私が食べないのを見てどうしたのか尋ねました。「このパスタ、冷たいよ?」。彼ははっとして「確認します!」とあわてて飛んでいったのです。しばらくしてマネージャーらしき男性が来て「このソースは熱いものではないので」と言い訳しました。

私は取り替えてもらう気分もなくなり、すぐに席を立ちました。レジでもなんの反応もない。支払いをすませ、もう2度来ることがないだろう店をあとにしました。

接客業のなんたるかをこの新しい人達は知らないのだと、悲しくなりました。1人のお客様だから、しかし1人のお客様だからこそ、誠意ある対応が出来なければ、その1人を確実に失います。そんなことで他のお客様にどう対応するのでしょう?

演劇とは関わりのないレストランでのちょっとした出来事ですが、私達演劇を生業にしている者も接客・サービスは重要な仕事です。1人のお客様を大事に出来なければ1000人のお客様は獲得できない、このことを改めて心に刻み込みました。

投稿者 川南 恵 : December 29, 2004 09:42 AM

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